「電磁気学B」教科書:宮原恒あき著「電磁気学入門」著者とのやりとり

  1. Q: p.77で磁気双極子pmはpm=mdと定義されており、単位は[weber・m]ですよね。 一方、p.78では、dσm=pmと定義されているので、単位は[weber/m]ですね。 (8.3)と(8.5)-(8.9)では同じpmでも定義が違うのですね。
    A: はい、その通りです。一方は単位面積あたりにしているので異なる記号を用いるべ きでした。
  2. Q: p.80において下から4行目に、「磁荷mが磁場H中で受ける力がmHであることも理 解出来よう」とあるのですが、式(8.9)からどうすれば、ここに結びつくのかがよくわか らないとの質問を受けました。
    A: これも、文章がまずくて申し訳ありません。(8.9)は全く関係なく(文章の段 落を変えたつもりですが)実は、(3.1)(3.2)(3.3)と(8.1)を見ないと分かりません。
  3. Q: p.81にMは磁石の内部の磁場の符号を変えてμ0を乗じたものと書かれています が、反磁界のことを指していると考えてよいのでしょうか。
    A: いいえ、そうではなくて、電気の場合の(3.16)と同じように(8.4)の場合 も負号がつく(エネルギーの下がる方に力が働く)ということを意味していて、反磁 場ではありません。
  4. Q: 1人の学生から、ビオサバールの法則のところで、無限に大きな平面 上を流れる電流密度Jによる磁場の図9.3において磁場の向きが反対ではないかとい う質問があり、学生の指摘のとおりだと答えておきましたが、よいでしょうか。
    A: 無限平面については、図9.3は磁場が逆になっています。初歩的ミスです。
  5. Q: また、電流密度によるビオサバールの式(8.14)の被積分関数において分子の|r-r'|は 間違いで、(r-r')とすべきということを、こちらから指摘しておきました。
    A: (8.14)式ですが、確かに分子は絶対値ではなく括弧です。
  6. Q: p81で電流密度を単位面積あたりで定義しているが、p90のJおよびp94のJは  単位長さあたりの電流密度としなければ、ディメンションが合わない。一方、  p109の微小電流密度jは単位面積あたりになっている。
    A: 出版の締め切りに間に合わせようとして急いだつけがでてきてるようで、お恥ずかしい限りです。
  7. p.90 図9.3:ベクトルの向き、電流1による磁場の角度は鉛直方向からθではなく、   π/2-θ
  8. p.92 6行目:(9.7)→(9.1)
  9. p.92 下から5行目:sinθ→cosθ
  10. p.93 10行目:(8.3)→(8.4)
  11. p.96 7行目、21行目:(9.27)→(9.23)
  12. p.98 下から1行目:Y軸方向に平行→X軸方向に平行

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