エレクトロニクスII ミニテスト2 2002.12.20(金) 佐藤勝昭
問題1
回路基礎 (25点)
1)
実効値が100Vである交流電圧をE0sinwtと表したときの振幅E0を求めよ。
[ヒント] 交流の実効値とは、その交流と同じ電力を与える等価な直流電圧を表し、二乗平均の平方根で与えられる。 (10点)
2)
図1のLC回路について下の各問に答えよ。
L=100mH、C=0.01mFとする。
(1)
図の回路において、LとCのインピーダンスはそれぞれいくらか。ただし、周波数をfとする。(10点)
(2)
図の回路の共振周波数をHz単位で書け。(5点)
問題2 トランジスタの原理 (35点)
1)
図2のトランジスタにおいて、B, C, Eに使われている半導体の伝導型(p, n)はそれぞれ何型か。(15点)
2)
図2のトランジスタを動作させるには、BE間、CE間にどのような電圧を加えなければならないか。(10点)
3)
エミッタEからベースBに入ったキャリアのほとんどがコレクタCに流れる訳を述べよ。(10点)
問題3 図3(a)に示すベース特性、図3(b)に示すコレクタ特性をもつトランジスタの動作点を決めたい。電源電圧VCC=10Vとする。 [25点]
1)
いま、R1=0.25MWとして、ベース電流Ib[単位mA]とベースエミッタ間電圧VBE[V]の間になりたつ関係式を書け。(5点)
2)
問1)に基づいて図3(a)に負荷線を書き込み、動作点VBE、Ibを決めよ。(10点)
3)
問2)のIbを用い、図3(b)を用いてVCE=VCC/2で動作するようR2を決めよ。(5点)
4)
このときのコレクタ電流IC[mA]を求めよ。(5点)
問題4 図4に示すような電流帰還型バイアス回路について以下の問に答えよ。[25点]
1)
トランジスタ回路にはなぜバイアス回路が必要か。(5点)
2)
固定バイアス回路は、なぜ温度に対して不安定か。(5点)
3)
図4に示すような電流帰還型バイアス回路が安定である理由を述べよ。(5点)
4)
電源電圧V34=10Vとする。またR1=250kW、R2=700W、R3=300W、VBE=0.75V、電流増幅率をb=200として、VCEとICを求めよ。(10点)
エレクトロニクスII ミニテスト2 解答用紙(1/2)
学年 学籍番号 氏名
問題1
1) |
|
実効値が100Vのときの電圧振幅E0 (10点) |
E0= |
|
2)- |
(1) |
周波数fにおけるインピーダンス
(10点) |
コイル Z= |
コンデンサ Z= |
(2) |
LC直列回路の共振周波数f0 (5点) |
f0= |
問題2
1) |
B, C, Eの伝導型(15点) |
B:
型 |
C:
型 |
E:
型 |
||
2) |
動作のためのバイアス電圧条件 (10点) |
BE間 |
CE間 |
|||
3) |
EからBに入ったキャリアのほとんどがCに流れる訳 (10点) |
|
||||
問題3
1) |
ベース回路の負荷方程式(5点) |
VCC= |
|||
2) |
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3) |
|
||
VBE=
Ib= |
R2= |
||||
4) |
コレクタ電流(5点) |
IC= |
|||
エレクトロニクスII ミニテスト2 解答用紙(2/2)
学年 学籍番号 氏名
問題4
1)
トランジスタ回路にバイアス回路が必要な理由 (5点) |
|
|
2)
固定バイアスが温度に対して不安定な理由 (5点) |
|
|
3)
電流帰還型バイアスが安定な理由 (5点) |
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4)
図4の回路における動作点 (10点) |
計算式 |
|
VCE= |
IC= |
アンケート:授業についてのアンケート
1) 授業への参加度 |
(a) 積極的に参加している (b) 余り積極的に参加していない (c) 遅刻または欠席がちである (理由: ) |
2) この科目の予習・復習 |
(a) 日頃予習または復習をしている。 (b) テスト前だけ復習する (c) ほとんど予習復習しない (理由: ) |
3) 授業の難易度 |
(a) 授業中の板書による説明でよくわかる (b) 授業中の説明では良く理解できないが、演習で理解できる (c) 授業中にはほとんど理解できない (理由: ) |
4) 技術的なスキルとしての回路を学ぶことをどう思うか |
(a) 工学部物理工学系の学生なら知っておくべきだと思う (b) 物理学のための実験をするために必要だと思う (c) 電磁気や量子力学など基礎科目さえ学べばよいと思う (その他の意見 ) |
5) 授業を聞いて、もっと知りたいと思ったこと |
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6) 授業の進め方、授業中の雑談、等について、何でも書いてください。 |
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