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- 磁気記録
- 電気輸送と磁性
- 巨大磁気抵抗効果(GMR)
- ハードディスク(HDD)の高密度化
- トンネル磁気抵抗効果(TMR)
- MRAM
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- 磁気テープと磁気ディスク
- 記録媒体と磁気記録ヘッド
- 高密度化を支えるMR素子
- 光磁気記録
- ハイブリッド磁気記録
- 固体磁気メモリ(MRAM)
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- 磁気テープ:
- シーケンシャルアクセス:アクセス時間遅い、転送速度遅い
- 大容量:大容量のコンピュータ用バックアップテープ「LTO Ultrium 2 (200GB)」 (マクセル)、1/2インチディジタルビデオテープ「S−AIT(非圧縮500GB,圧縮1300GB)」(ソニー)
- VTR:ヘリカルスキャン(ヘッド・媒体間相対速度を増大)
- 磁気ディスク:
- ランダムアクセス:アクセス時間短い、転送速度速い
- グラニュラー媒体(微粒子化)で高密度化:
- ヘッド・媒体間隙の大幅減少
- 垂直磁気記録でさらに高密度に
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- 磁気テープ:プラスチックベースに磁性体を堆積
- 塗布型:
- 酸化鉄:Co被着γFe2O3
- 2酸化クロム:CrO2
- メタル:磁性金属(純鉄など)微粒子
- 蒸着型:
- コバルト蒸着;
DLC(ダイアモンド状カーボン)で保護
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- ハードディスク
- プラッター基板材料:アルミ円盤、ガラス
- 磁気媒体材料:CoCr系材料が使われる。最近の高密度媒体は、超常磁性減磁を防ぐため、RuなどをはさんだSAF(人工反強磁性)という構造がとられる。
- 表面保護層:DLC(ダイヤモンド状カーボン)を用いる
- 潤滑剤:磁気ヘッドとの摩擦を防ぐためライナーという潤滑剤が塗布されている
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- 媒体に近接して配置した磁気ヘッドのコイルに信号電流を流し、信号に対応した強さと向きをもつ磁束を発生し、媒体に加える。
- 媒体は、ヘッドからの磁束を受けて磁化され、信号に対応する残留磁化の向きと強度をもつ磁区が形成される。
- 記録波長l(信号1周期に対応する媒体上の長さ)
- l=v/f (v:媒体と磁気ヘッドの相対速度, f:信号周波数)
- 記録減磁:高周波信号になると、媒体が十分に動かないうちに磁界の向きが反対になり、十分に記録できなくなる現象
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- 電磁誘導現象
コイルを通る磁束Fが変化するとき、磁束の時間微分に比例した電圧Eがコイルに発生する。
- 出力は微分波形となる
- 再生電圧は、記録波長(媒体上の信号1周期に対応する長さ)と媒体・ヘッドの相対速度の積に比例
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- 媒体から洩れ出す磁束により磁性体の電気抵抗が変化する現象(MR:磁気抵抗効果)を用いて、電圧に変えて読み出す。
- 当初AMR(異方性磁気抵抗効果)が用いられたが90年代半ばからGMR(巨大磁気抵抗効果)が用いられるようになった。
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- オーディオカセット用
- ビデオカセット用
- ハードディスク用
- 磁気カード、紙幣用
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- HDの記録密度は、1992年にMRヘッドの導入によりそれまでの年率25%の増加率(10年で10倍)から年率60%(10年で100倍)の増加率に転じ、1997年からは、GMRヘッドの登場によって年率100%(10年で1000倍)の増加率となっている。
- 超常磁性限界は、40Gb/in2とされていたが、AFC(反強磁性結合)媒体の登場で、これをクリアし、実験室レベルの面記録密度は2003年時点ですでに150
Gb/in2に達し、2007年には500 Gb/in2に達すると見込まれる。
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- 1970年から1990年にかけての記録密度の増加は10年で10倍の伸び率であったが、1990年代になると10年で100倍という驚異的な伸び率で増大した。これは再生用磁気ヘッドの進展によるところが大きい。その後も記録媒体のイノベーションにより、実験室レベルでは100Gb/in2を超えるにいたった。
- しかし、2000年を過ぎた頃からこの伸び方にブレーキがかかってきた。これは、後述するように磁性体の微細化による超常磁性限界が見え始めていることが原因とされる。
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- 従来の磁気記録は記録された磁化が媒体の面内にあるので、面内磁気記録と呼ばれる。長手記録とも呼ばれる。高密度になると、1つの磁区の磁化が隣り合う磁区の磁化を減磁するように働く。
- これに対し、垂直磁気記録では、隣り合う反平行の磁化は互いに強めあうので、記録が安定。
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- 新製品は、垂直磁気記録方式を採用することで、世界最高の面記録密度206メガビット/平方ミリメートル(133ギガビット/平方インチ)を実現し、当社従来機種に比べ記憶容量を33%向上*4しています。新製品には新しく開発された垂直記録用ヘッドとディスクを採用しており、垂直記録の性能を十分に引き出すためのヘッド・ディスク統合設計技術を開発することで、安定した高密度記録を実現しています。
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- Momentus 5400.3は業界初となる垂直磁気記録方式を採用した2.5インチHDD。同方式の採用により記録密度は132Gbit/平方インチに達し、従来の水平記録製品「Momentus
5400.2」の92Gbit/平方インチから約45%向上した。
- 回転速度は5400rpm、キャッシュ容量は8MB。容量は40/60/80/100/120/160GBの6種類が用意される。シークタイムは12.5msで、実効転送速度は44MB/sec。耐衝撃性は非動作時900G、動作時350G。騒音レベルはアイドル時23dB、パフォーマンスシーク時29dB。
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- http://www.hqrd.hitachi.co.jp/rd/topics_pdf/hitac2002_10.pdf
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- 現在使われているハードディスク媒体は図に示すように直径数nmのCoCr系強磁性合金の結晶粒が、粒界に偏析したCr粒に囲まれ、互いに分離した多結晶媒体となっている。
- 微粒子のサイズが小さくなっていくと、磁気ヘッドによって記録された直後は、記録磁区内のすべての粒子の磁化が記録磁界の方向に向いているが、時間とともに各粒の磁化がバラバラな方向に向いていき、記録された情報が保てないという現象が起きてくる。
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- 現在使われているハードディスク媒体はCoCrPtBなどCoCr系の多結晶媒体である。強磁性のCoCr合金の結晶粒が偏析したCr粒に囲まれ、互いに分離した膜構造になっている。
- 磁気ヘッドによって記録された直後は、磁化が記録磁界の方向に向いているが、微粒子のサイズが小さくその異方性磁気エネルギーKuV (Kuは単位体積あたりの磁気異方性エネルギー、Vは粒子の体積)が小さくなると、磁化が熱揺らぎkTによってランダムに配向しようとして減磁するという現象が起きる。これを超常磁性限界と呼んでいる。
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- 実際、20 Gb/in2の記録媒体では、その平均の粒径は10 nm程度となり、各結晶粒は磁気的に独立に挙動し、記録された情報が保てない。
- 細江譲:日本応用磁気学会サマースクール27テキストp.97(2003)
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- h=KuV/kT>60でないと熱減磁が心配
- 細江譲:MSJサマースクール27テキストp.97(2003)
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- ハードディスクの寿命の範囲でデータが安定であるための最低条件は、h=KuV/kT>60とされている。
- 面記録密度Dとすると、粒径dはD-1/2に比例するが、記録される粒子の体積Vはほぼd3に比例するのでVはDの増大とともにD-3/2に比例して減少する。
- この減少を補うだけ、磁気異方性Kuを増大できれば、超常磁性限界を伸ばすことができる。単磁区の微粒子を仮定し、磁化反転が磁化回転によるとすると、保磁力HcはHc=2Ku/Msと書かれるからD3/2以上の伸びで保磁力を増大すれば救済できるはずである[1]。
- しかし、Hcが 大きすぎると、通常の磁気ヘッドでは記録できなくなってしまう。これを救うのがハイブリッド記録である。
- [1] T.W. McDaniel and W.A. Challener: Proc. MORIS2002, Trans Magn. Soc.
Jpn. 2 (2002) 316.
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- AFC媒体(antiferromagnetically coupled media)というのは、Ruの超薄膜を介して反強磁性的に結合させた媒体のことで、交換結合によって見掛けのVを増大させて、安定化を図るものである。
- 富士通ではSF(synthetic ferromagnet)媒体と称する強磁性結合媒体を用いて超常磁性限界の延伸を図っている。
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- 保磁力を大きくすれば安定性が向上することは確実であるが、磁気ヘッドで書き込めなくなってしまう。ヘッドの飽和磁束密度には限界があるし、ヘッドの寸法の縮小にも限界がある。現行の磁気ヘッドは理論限界の1/2程度のところにまで到達しており、改善の余地はほとんど残されていない。
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- 保磁力の大きな媒体にどのようにして記録するのかという課題への1つの回答が、パターンドメディアを用いた垂直磁気記録技術であるが、もう1つの回答が熱磁気記録である。
- パターンド・メディア
- 熱アシスト記録(光・磁気ハイブリッド記録)
- 記録時に温度を上昇させてHcを下げ記録。室温ではHcが増大して熱的に安定になる。
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- 熱磁気記録に用いられる媒体としては、従来からHDDに用いられてきたCoCr系のグラニュラー媒体を利用する方法と、MO媒体として使われてきたアモルファス希土類遷移金属合金媒体を用いる方法が考えられる。また、短波長MO材料として検討されたPt/Co多層膜媒体を用いることも検討されている。いずれにせよ、室温付近で大きなHcを示し、温度上昇とともに通常の磁気ヘッドで記録できる程度にHcが減少する媒体が望ましい。
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- 半導体・半金属における正のMR:ローレンツ力
- 磁性半導体に見られる負のMR:スピン無秩序散乱
- 強磁性体の異方性磁気抵抗AMR
- 磁性体/非磁性体/磁性体構造の巨大磁気抵抗GMR
- 磁性体/絶縁層/磁性体構造のトンネル磁気抵抗TMR
- 強相関系酸化物の巨大磁気抵抗CMR
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- Dr=r(B)-r(0)
- 磁気抵抗効果MR= Dr/r(0)=MtB2
ここにMtは横磁気抵抗係数
- 磁界の2乗に比例する正の磁気抵抗
- ホール効果と同じようにLorentz力によって電子の軌道が曲げられることの2次の効果である。
- 電子の散乱までの平均自由時間tに異方性があるとát2ñ¹átñ2になり、磁気抵抗効果が生じる。
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- CdCr2Se4などの第1世代の磁性半導体では、キュリー温度付近で、スピン無秩序散乱による巨大磁気抵抗効果が報告されている。
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- 上向き及び下向きスピンバンドとスピン依存散乱の見地から解釈される
- 抵抗率テンソルは次の形に書ける。
- この形は、次式に対応する 。ここにJは電流ベクトル、aは磁化Mの向きを表す単位ベクトルである。
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- r//は、電流が磁化に平行である場合の抵抗率のB→0外挿値。r^は、電流が磁化に垂直である場合の抵抗率のB→0外挿値。rHは異常ホール抵抗率である。
- 一般にr//¹ r^である。これは、抵抗が磁化Mと電流Jの相対的な向きに依存していることを示している。
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- 図1に示すような配置を考え、MとJのなす角度をqとすると、MR比を求めると
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- スピン依存の散乱ポテンシャルを考え、電流は↑スピンと↓スピンの伝導電子[1]によってそれぞれ独立に運ばれると考える。散乱によってs電子がd電子帯に遷移するが、↑スピンd電子帯と↓スピンd電子帯では空の状態密度が異なるため、s電子はスピンの向きに応じて異なった散乱確率を感じることになる。
- [1] 全磁化と平行な磁気モーメントを持つ電子(多数スピンバンドの電子)を↑で表し、反平行なもの(少数スピンバンドの電子)を↓で表す。
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- ↑スピンに対する抵抗率をρ↑、↓スピンに対する抵抗率をρ↓とすると、全体の抵抗率はDr/r=rr¯/(r+r¯)で表される。
- いま、単純な2流体モデルを考え、スピン軌道相互作用を用いて、異方性磁気抵抗効果を説明することが行われている。
- これによれば、異方性磁気抵抗比は、
Dr/r=(r//- r^)/ r=g(r/r¯-1)
と表される。ここに gはスピン軌道相互作用係数である。単純遷移金属、遷移金属合金における実験結果の多くはこの式で説明できる。
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- 1988年にFertらのグループは、Fe/Crなど磁性金属/非磁性金属の人工格子において、大きな磁気抵抗比をもつ磁気抵抗効果を発見した。Baibichらが報告する磁化と磁気抵抗効果の対応
[i]によれば、Crの層厚を変化することによって磁気飽和の様子が変化するが、磁気飽和のしにくい試料において低温で50%におよぶ大きな磁気抵抗比R(H)/R(H=0)が見られている。室温でもこの比は16%におよび、巨大磁気抵抗効果(GMR=giant
magnetoresistance)と名付けた。この後、同様のGMRは、Co/Cuのほか多くの磁性/非磁性金属人工格子、グラニュラー薄膜などで発見された。
- [i] M.N. Baibich, J.M. Broto, F. Nguyen Van Dau, F. Petroff, P. Etienne,
G. Creuset, A. Friederich and J. Chazelas: Phys. Rev. 62 (1988) 2472.
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- GMRが異方性磁気抵抗効果(AMR)と異なる点は、
(1)磁気抵抗比が桁違いに大きい、
(2)抵抗測定の際の電流と磁界の相対角度に依存しない、
(3)抵抗は常に磁界とともに減少する、
という3点である。このような点は、スピン軌道相互作用のみでは説明できない。
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- 強磁性体(F1)/非磁性金属(N)/強磁性(F2)多層膜
- F1, F2平行なら抵抗小。反平行なら抵抗大。
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- F1とF2の保磁力が異なれば反平行スピンの時に抵抗が高くなる。
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- NiFe(free)/Cu/NiFe(pinned)/AF(FeMn)の非結合型サンドイッチ構造
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- CIP(current in plane)型
- CPP(current perpendicular to plane)型
- 微細加工により細い円柱状に加工可能
- 抵抗を適当な大きさに調整出来る。MR比大きい。
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- トンネル効果は、量子力学が成立する世界でのみ成立する効果です。
- 量子の波動は、ポテンシャル障壁の中では、振動せず減衰するが、境界面で振動する波動に接続します。
- この効果は、トンネルダイオード、STM(走査型トンネル顕微鏡)に利用されます。
- MTJではスピンを考慮します。
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- スピン依存トンネル効果によって生じる。
- 磁気トンネル接合(MTJ)[2つの強磁性電極で極めて薄い絶縁層をサンドイッチした接合]を流れるトンネル電流は、両電極のスピンの相対角に依存する。
- GMRに比べ接合の抵抗が高いので、小電流で動作することが可能。
- MRAMに適している。
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- 強磁性体/絶縁体/強磁性体構造磁気トンネル接合(MTJ)
- M. Julliere: Phys. Lett. 54A, 225 (1975)
- S. Maekawa and V.Gafvert: IEEE Trans Magn. MAG-18, 707 (1982)
- Y.Suezawa and Y.Gondo: Proc. ISPMM., Sendai, 1987 (World Scientific,
1987) p.303
- J.C.Slonchevsky: Phys. Rev. B39, 6995 (1989)
- T. Miyazaki, N. Tezuka: JMMM 109, 79 (1995)
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- http://www.apph.tohoku.ac.jp/miyazaki-lab/tunnel/TMR.html
- http://mswebs.aist-nara.ac.jp/center/LABs/hashizume/keyword/tmr.htm
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- 絶縁体の作製技術が鍵を握っている。→最近大幅に改善
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- 湯浅(産総研)らは、磁性体/絶縁体/磁性体のトンネル接合構造において、絶縁体としてMgO結晶を用いることによってトンネルの際の波動関数の対称性が保たれることを実証し、200%に上る高いMR比を得た。
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- 産総研の湯浅らは、MTJの絶縁層として非晶質Al2O3に代えてMgO結晶を用いることによって波動関数の接続性が改善され巨大MRが得られるというButlerの理論予想に従いFe/MgO/Fe構造を作製した。
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- Fe(001)/MgO(001)/Fe(001)がエピタキシャルに成長しており、トンネル層の乱れがほとんどない構造を得ている。また、界面でのFe酸化層も見られていない。
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- スピントンネル接合においては、強磁性このため、FeRAM(強誘電体メモリ)、OUM(カルコゲニド合金による相変化記録メモリ)とともに、SRAM(高速アクセス性)、DRAM(高集積性)、フラッシュメモリ(不揮発性)のすべての機能をカバーする「ユニバーサルメモリ」としての応用が期待されている。のスピン偏極率が高いほど、MR比が高くなるので、ハーフメタルが求められている。
- ハーフメタルとして、ホイスラー合金が有望視されている。東北大猪俣らはCo2CrAlを用い、高いMR比を得ることに成功した
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- 記憶素子に磁性体を用いた不揮発性メモリの一種
- MTJとCMOSが組み合わされた構造
- 直交する2つの書き込み線に電流を流し、得られた磁界が反転磁界HKを超えると、磁気状態を書き換えることができる。
- MRAMは、アドレスアクセスタイムが10ns台、サイクルタイムが20ns台とDRAMの5倍程度でSRAM並み高速な読み書きが可能である。また、フラッシュメモリの10分の1程度の低消費電力、高集積性が可能などの長所がある。
- このため、FeRAM(強誘電体メモリ)、OUM(カルコゲナイド合金による相変化記録メモリ)とともに、SRAM(高速アクセス性)、DRAM(高集積性)、フラッシュメモリ(不揮発性)のすべての機能をカバーする「ユニバーサルメモリ」としての応用が期待されている。
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- NECは、セルサイズ6.5μm2の1Mbit MRAMを試作し、アクセス時間70ナノ秒を実現した。高速・大容量不揮発RAMとして様々な応用が期待されている。
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- ビット線とワード線でアクセス
- 固定層に電流の作る磁界で記録
- トンネル磁気抵抗効果で読出し
- 構造がシンプル
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- 鹿野他:第126回日本応用磁気学会研究会資料p.3-10
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- 米国フリースケール社
- 販売開始
- 記録容量4Mbit
- ネットワーク機器・プリンタ
- NEC
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- MRAMでは、bit線とword線に電流を流し、交点での磁界が磁性体の反転磁界を超えるときに、記録が行われるため超高密度化困難である。
- スピン偏極電流注入によるスピントルクの発生をもちいることにより低電流密度での磁化反転が可能なことがわかってきた。
- 今のところ注入電流密度は106A/cm2必要なので、アドレス用のトランジスタ(MOS-FET)に流せる最大電流値(0.1mA)を超えてしまうという大きな課題が残されている。
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- 猪俣ら(東北大)の研究グループは、
IrMn/Co90Fe10/Cu/Co90Fe10 /Ru/Co90Fe10素子(図1)を作成し、動作を確認した。この素子に直接電流を流したところ(スピン注入)、電流の方向によって中央のCo90Fe10合金層のスピンの向きが反転し、磁化が反転することが観測された(図2)。
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- 電子の持つ電荷とスピンをうまく利用しようというのがスピンエレクトロニクスである。
- 磁気記録、MRAMでは、スピンエレクトロニクスの成果が実用化されている。
- 磁気記録では、垂直磁気記録が実用化するとともに、さらに高密度を目指し、超常磁性限界の壁を破るために熱アシスト磁気記録が注目される。
- MRAMは、MgO絶縁層、ハーフメタル強磁性電極、スピン注入磁化反転などの先端技術が開発され、ユニバーサルメモリ実現が近づいている。
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