電磁気学B講義ノート 第2回2004.12.3

第8章       磁気と電流

 

「磁荷」のクーロンの法則

(1) 単極磁荷は見出されていないが、あたかも単極磁荷が独立に存在すると仮定して磁荷のクーロンの法則が得られる。
2つの磁荷m1,[Wb] m2[Wb]の間に働く力f[N]

で与えられる。ここにm0は真空の透磁率と呼ばれ、

m0=4p´10-7 [Wb2/(N×m2)=H/m]である[1]

 

(2) 磁荷のクーロンの法則から磁場を定義出来る。

電気の場合の類推から、磁荷mが磁場H中で受ける力はmHである。

これより単極磁荷m2がベクトルr12方向に作る磁場はである。

 

(3) 磁気双極子の作る磁位

次に、単極磁荷の代わりに距離dだけ離れた正負の磁荷の対(磁気双極子)を導入する。電気双極子の場合(p25-28)と同様にして、磁気双極子pm=mdから角度q の方位にrだけ離れた点の磁場(磁界)ベクトルH は、磁位Vm(r)gradで与えられる。

ここに、磁位Vm(r)は、距離の2乗に反比例し、磁気双極子ベクトルpとなす角のコサインに比例する。

 [N×m/Wb]

磁場の単位は[N/Wb][2]

磁荷を磁位Vmだけ高い位置に動かす仕事はmVmである。

 

 

 

 

高校物理II教科書(啓林館)


 



[1] 3.1p.13において、真空の誘電率が

e0=8.854188´10-12 [C2/(N×m2)=F/m]

と与えられたが、e0m01/c2 (cは真空中の光速)となる。

[2] 後ほどこれが[A/m]と書けることを示す。