エレクトロニクスII 佐藤勝昭教員 金曜1限94番教室 H15年度後期第14回配付メモ04.01.30

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教科書:竹村裕夫著「電子回路の基礎」(コロナ社)

補講:210()8:45 低1 期末テスト:213()8:45 11号館5F 多目的会議室

 


            復習コーナー

トランジスタの入出力インピーダンス

エミッタ接地のトランジスタにおいて

            入力インピーダンスはhieである。

             hie10kW 程度である。

            出力インピーダンスは1/hoeである。

             hoe1mS 程度である。出力インピーダンスは1M W 程度である。


増幅回路の入力インピーダンス

            信号源からみて、増幅回路の入力端がもつ見かけのインピーダンスを入力インピーダンスという。

            等価回路で考える。バイアス抵抗、トランジスタのhieが並列に接続されたと考えればよい。

            Zin=1/(1/R1+1/hie)=R1hie/(R1+hie)

            上では交流に対してコンデンサのインピーダンスは0であるとして扱ったが、正しくは、Z=1/jωCが直列につながっていると考えるべきである。

            Zin=1/jwC+ R1hie/(R1+hie)


増幅回路の出力インピーダンス

            負荷RLから見た増幅回路の出力側の内部インピーダンスZout

            等価回路で考えるとTrの出力インピーダンス1/hoeとコレクタ抵抗R2との並列回路が出力インピーダンスになる。

            正確には、コンデンサC2のインピーダンス1/jwC2が直列に入ったものが出力インピーダンスになる。


周波数特性(f-特)p55-57

            低域の減衰:カップリングコンデンサによる

            高域の減衰:浮遊容量による

 

フィードバック

            増幅回路の出力信号の一部または全部を入力に戻すことをフィードバック(feedとは食事を与えるという意味で昔は饋還と訳しましたが、現在では帰還と訳しています)といいます。

            フィードバックされた信号が入力信号と同位相であれば正帰還、逆位相であれば負帰還といいます。

            正帰還は発振回路として使われます。

            負帰還は、回路のもつ最大の増幅率を犠牲にして、
(1)増幅度の安定、(2)ひずみ、雑音の低減、(3)周波数特性の改善、(4)入出力インピーダンスの調整などを図ります。

 

負帰還の原理 p64

            V1=Vi-bV2, V2=A0V1

            V2=A0 (Vi- bV2)より、(1+A0b)V2=A0Vi

            全体の増幅率 A=V2/Vi=A0/(1+A0b)=1/(1/A0+b)

            A0®\のとき A®1/ bとなり、
増幅率はA0に依存しなくなる。

 

負帰還による周波数特性(f)の改善

            負帰還をかけると、回路全体としての増幅度A1/(1/A0+b)=A0/(1+A0b) となり、もとの増幅率に比べ1/(1+A0b) に減少する。高域、低域ではA0 が落ちているので、分母(1+A0b) が小さくなり結果的に帯域幅が広くなる。

 

トランジスタの負帰還回路

            コレクタ電位VCを帰還抵抗Rfを通してベースに帰還

            エミッタ電流をエミッタ抵抗Rfを通じてVEとして帰還

 

エミッタ抵抗による負帰還

vi=hieib+(hfe+1)ibRE, vo=hfeibRL

vo=-hfeibRL={hfeRL/(hie+(hfe+1)RE)}vi

A=vo/vi= hfeRL/{hie+(hfe+1)RE}=140´5.97/(15+141´0.49)=9.94

見方を変えるとA0= hfeRL’/hie; b=vf/vo=(hfe+1)RE/hfeRL

A= A0/(1+A0b)

 

負帰還回路の入力インピーダンス

Zin=vi/ib={hieib+(hfe+1)RE ib}/ib=hie+(hfe+1)R

入力インピーダンスはhieREhfe倍が付け加わるので、かなり高くなる。

 

自己バイアス型帰還

if=i2+hfeib, v1=ibhie, v2=i2Rc, if=(v1-v2)/Rf
 (v1-v2)/Rf=v2/Rc+(hfe/hie)v1

(1/Rf-hfe/hie)v1=(1/Rc+1/Rf)v2

A=v2/v1=(1/Rf-hfe/hie)/(1/Rc+1/Rf)

 

2段増幅器の負帰還

 

等価回路

A1=R6hie2hfe1/(R6+hie2) (hie1+RE1(1+hfe1)

A2=hfe2RL’/hie2

b=Vo/Vf=RE1/(Rf+RE1)

 

実用エレクトロニクスコーナー

コンピュータ第2回

Z80計算機の構成

中京大学のホームページからhttp://www.ccad.sccs.chukyo-u.ac.jp/~mito/syllabi/circuit/z80/

    1. Z80
Z80はインテル社の初期の製品である8080プロセッサを発展させ、ザイログ社が開発した、1チップcpuです。現在でも、組込み型CPUの基本的な命令体系となっている。
 Z8016ビットのアドレスバスと8ビットのデータバスを持ち、メモリや外部装置とのデータ交換を行う。Z80CPU (Central Processing Unit)機能を有するのみで、記憶装置を持たないため、単体では動作させることができない。

    2. Z80のシステム

      a.
メモリ
Z80の外部にメモリや入出力装置をバスを通して接続すると、計算機として利用できるようになる。メモリには、不揮発型メモリ(ROM)と、揮発性メモリ(RAM)から構成される。Z80の外部にメモリや入出力装置をバスを通して接続することにより、計算機として利用できるようになる。

     b.レジスタ
 Z80は内部に複数のレジスタ(記憶回路)を持ち、このレジスタを利用して演算を行う。レジスタは、
  A,B,C,D,E,H,L
で、各8ビットである。BC, DE, HLは結合して16ビットのアドレスを保持することができる。例えば、HLレジスタの番地のメモリを読みとり、その内容をAレジスタに読み出す命令がある。逆に、Aレジスタの内容を、HLレジスタの番地に書き込むことも出来る。

 c.     演算とフラグレジスタ
 演算はレジスタAが中心でこのレジスタに他のレジスタの値を加算、減算できる(乗算命令はない)。演算した結果は0、正、負、になるが、この結果はフラグレジスタに記録される。演算結果が0なると、「Zzero:0)フラグが立つ」と言う。同様に、結果が負の場合、「Ssign:符号)フラグ」が立つ。

B.            プログラム例

1. 二つの番地の加算
 Z80の8ビット加算命令を用いて二つのメモリの値を加算する。加算する番地を記号番地でDATA番地とDATA+1番地とする。加算結果はDATA+2番地に記憶する。レジスタHLは対にして16ビットのHLのレジスタとして、メモリの番地を指示することが出来る。LD HL,DATA HLレジスタの値をDATAの値に設定する命令で、LD A,(HL) HLレジスタが指示するメモリの番地の内容をAレジスタに読み出す命令である。(HL)の括弧は"その番地のメモリの値"を意味する。
 加算する一方の値はAレジスタであるから、まず、DATA番地の値をAレジスタに置き、これに次の番地の値を加える( ADD A,(HL) )。この前の INC HL 命令でHLの値は1増して、次の番地になっている。加算の結果はAレジスタに残るから、LD (HL),A で、AレジスタをDATA+2の番地に書き込む。これを記号プログラムで書くと次のようになる。

                                 ORG 8000h   プログラムの先頭番地
8000      21 09 80    LD HL,DATA
 HLDATA番地にする
8003      7E               LD A,(HL)    HL
番地をAレジスタに読む
8004      23              INC HL          HL
を増して101hとする
8005      86               ADD A,(HL)  101h
番地の内容を加える
8006      23     &nb